Ⅳ【自分の夢は遠く努力だけでは】
「自分の夢は遠く」
高校2年生になり、わが野球部では地方遠征の参加メンバーに選出されれば
背番号獲得の大チャンスなのです。ひたすら練習に明け暮れる毎日を過ごし
遠征参加もでき、背番号も獲得し、いざ甲子園へ!
ところが、練習試合で負けたことのないチームに、本番の大会準決勝で惜し
くも負け、その時に負けた対戦チームが優勝し甲子園に出場、さらには
このチームの選手からプロ野球選手も出ているのです。
今度こそは、と厳しい練習を続けたけれど、どの大会もあと一歩が届かず
敗退、新聞には強豪復活ならず・・・そして先輩達が卒業しそれぞれの
道へ進んでいきました。
自分達も3年生になり、今年こそは甲子園へと猛練習を開始
遠征試合・練習試合・練習をこなし大会へ・・・しかし?
当時は、自分達が3年生の時が一番大会での成績が悪かったのです。
それも悔しいことにどの大会も、直接対戦し、その時に負けたチームが
甲子園に出場しているのです。
そしてプロ野球選手も出ているのです。
こうして、わたくしマツの夢はあえなく撃沈、終わってしまったのです。
実力不足もあったので後悔はありませんでしたが、悔しさで胸が張り裂け
そうな気持ちになった事を思い出します。
卒業後、1学年下の後輩達がすぐ甲子園に出場しました。
嬉しかったですが、正直複雑な気持ちでした。(笑)
後輩達から甲子園出場記念サインボールなるものが贈られてきて
いまだに部屋の片隅に飾っていますが、何十年もたっているので
後輩達のサインは消えちゃってますけどね(笑)懐かしい思い出です。
幸福への道は、ただ1つしかない。
それは、意志の力ではどうにもならない物事で
悩んだりしないことだ。
(ウィリアム・ジェームズ)
「自分の夢を追いかけた青春時代」
今にして思えば、わたくしマツは勉強そっちのけで、小学・中学・高校と
青春時代を野球で、過ごしていたんだなと痛感しています。
ボールを追うのが楽しくて始めた野球、夢を抱いた野球、辛く厳しい野球と
どんどんと、気持ちが変化していったことを覚えています。
大好きで楽しいままの野球であれば良かったのに
夢は叶わなかったけど、自分の好きなことに打ち込み努力を重ねてきた
当時の自分、辛さに耐えた後の勝利の喜び、仲間との絆、人の様々な性格を
知り、肉体的、精神的には強くなれた時期でした。
この時の環境や体験が後の自分の人生や人格形成に大きく影響したことは
間違いないと思います。
成功に秘訣というものがあれば、
それは他人の立場を理解し、
自分の立場と同時に、
他人の立場からも物事を見ることのできる能力である。
夢や希望、願いがないと、嬉しいことも、悔しいことも、なくなるとマツは思います。
小さなことでも、夢や希望、願いを持って生きていきたいと思っています。
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